サバナ気候に属するセラード地帯のまっただ中に造られたブラジアリアは、ほぼブラジルの中心に位置する超近代的都市である。
当時の大統領クビシェッキが、ブラジルセントラルの開発と発展を唱え、リオデジャネイロから遷都を推進した。何もないセラードに都市を造るというその強引さと、発想の奇抜さはまさにブラジルならではといえる。建設は1956年から始まり、バイアやノルデステ地方からの労働者6万人が24時間体制で働き、道のない当初はベロオリゾンテから飛行機で資材を運んだという。1960年に飛行機の形をした計画都市が完成した。
ブラジリアを計画した建築家オスカー・ニーマイヤーは、この都市の住民を政府機関で働く人々と考え、人口50万人の予定で町を造ったが、現在ではさまざまな職業の人々が増加し、60万人を超え、周囲に衛星都市が次々と造られている。住所はすべて区画ごとに、アルファベットと数字で表わされる。分かりやすい反面冷たい感じがするのも事実である。
ブラジリアに入って驚かされるのはその道の広さと度肝を抜くようなデザインの建物である。カテドラル、国会議事堂、裁判所など、そのほとんどはオスカール・ニーマイヤーがデザインしたものである。町全体が彼の巨大な作品と言っても過言ではない。